長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

全盲のベテラン教師

 今朝の、ニュースで全盲のベテラン教師がクラス担任になったという報道番組をみた。彼は、目が見えないので生徒の名前と特徴を一致させる為に、ボイスレコーダーに生徒の自己紹介を録音して、それを何度も聞くのである。
 目が見えないにもかかわらず、黒板には普通に字を書くことができる。
 私たちは、目が見える事が前提で世の中をつくっている事に気づく。そんな中で、彼は工夫して世の中を、人生を乗り越えてきたのだ。
 目が見えないからこそ、生徒とのコミュニケーションに人一倍心を砕き、給食は生徒の横に座って食べる。一人ひとりの生徒に語りかける。
 これは、健常者の先生でも当たり前の事のように思えるが、目が見えるからこそ失ったものがあるのではないかと思わせる。
 目が見えない事は、彼に取ってハンディではなく、教師という仕事を輝かせる為のひとつの条件だったに違いない。
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