何故、勉強をするのか・・・

　子どもの頃、勉強が嫌いだった。
　特に数学は全く理解できなかった。理科や化学もさっぱりだった。そんな事で良くぞ理数系に進んだものだと思う。
　当然、勉強をする意義など分かるはずもない。この歳になって、もっと英語の勉強をしておけば良かった、などと、海外の企業と取引するようになって思ったが、後の祭りである。
　そう、学生の頃は何故勉強をするのか理解していないし、理解せよと言う方が無理なのかもしれない。
　詰め込み教育と言われた私たちの子どもの頃は、確かに詰め込み教育だったのかもしれない。しかし、それは間違いなく私たちのベースになった。
　詰め込みであろうが、何であろうが、沢山のポケットを持っていれば、社会人になってそのポケットを探って必要なものを取りだす事が出来る。
　勉強する意義が分からなくても、機会があれば多くを学んで欲しい。それらを先回りして繋げる事は出来ないが、後で必ず繋がると信じて欲しい。
　社会に役に立つ、人に役に立つ、そして人が幸せになるように働く事ができるベースをつくる事が、勉強をする意義なのだと私たちは考えている。