長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ジャイアンの友情

 私たちの企業では、毎朝の朝礼で社員の皆さんに、順番にコメントを述べてもらっている。今日のコメントでひとつ心に残った話があったので紹介したいと思う。
 ドラえもんは、私が小さな頃からずっと連載され、時代を超えて現代の子どもたちにも愛されている。
 ドラえもんと言えば、のび太とともにジャイアンがストーリーにいい味を出している。彼の言葉に『お前の物は俺のもの、俺のものは俺のもの』という言葉がある。
 これを、短絡的に捉えるとなんと暴力的で、利己的な言葉なのだろうと思うが、実はこの言葉の裏には違った意味があるのだ。
 のび太は小学校の入学式のとき、ランドセルを無くした。それをジャイアンが一緒に探してくれたのである。その時の言葉が『お前のものは俺のもの、おれのものは俺のもの』すなわち、お前のものでも自分が無くしたものと考えて探してあげるんだ。だから、お前の痛みも俺のもの、という意味があるのだそうだ。
 表面だけで、言葉を捉えたり、前後の繋がりを考えずに人と会話をすると、真意が伝わらない事は世の中沢山あるものだ。真のコミュニケーションは、何を語ったかではなく、相手がどう捉えたかが全てである。
 何時もここに戻って来るのは、そうは言ってもなかなかうまくいかないからに他ならないのである。
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