長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

叱る・・怒る

 日本の優れた経営者は、叱り上手だったと聞く。ホンダ技研工業の創立者本田宗一郎は、部下を叱る時スパナを片手に火が付いたように叱り飛ばしたと言う。
 その迫力たるや、今にもぶん殴られそうだったと、当時の部下は回想している。
 叱ると怒るは似て非なるものだ。叱るという言葉の裏には、間違いを正し、人を育てると言う意味が含まれている。
 昨今、何事も部下に対して声を荒げる事無く諭すように話す上司が多くなった。それはそれで良いのかも知れない。しかし、部下に真の利益になるかと問われればそれは疑問だ。
 強烈に叱るからこそ、部下の心に残り、奮発心を起こさせ、成長させるのだとも言える。確かに、この叱り方では潰れてしまう人もいるのかも知れない。
 しかし、そこに価値観を据えて経営することが正しいとは私は思わない。常に、何が正しく、何が必要なのかを考える事が大切なのだと敬愛する経営者に学んだ。
 叱る事の出来ない上司は、ある意味愛情がない。相手を思いやるなら、叱るべき時に叱って欲しいのだ。
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