クリティカルからクリエイティブへ
これは、以前に記したブログを再度掲載したものだ。最近、クリエイティブな思考でいるのだろうか、クリエイティブな思考からしか、新たなものは生み出されない。・・・
若干27歳で名古屋フィルハーモニーの指揮者に就任したのが川瀬賢太郎氏である。
彼は2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業した。東京音大の指揮専攻の学生数は現在わずか7名だという。
これまで指揮専攻ではその期間内にオーケストラを指揮するチャンスはなかった。しかし、数年前から指揮専攻の学生がオーケストラを前に指揮をする機会が創出されたのだ。
川瀬賢太郎氏はその第一期生となる。その時を河瀬氏はこう振り返った。『はじめてオーケストラを指揮したとき、指揮担当教員は首をかしげこれはダメだな・・』と言われた。そして、『君はクリティカルであり、クリエイティブではない・・』という言葉が深く心に残ったそうである。
このパートはこうあるべきだ。だからここがおかしい、とクリティカル(批判的)に考えていた。しかし担当教員は、指揮者はオーケストラと共にクリエイティブ(創造的)でなくてはならないと言いたかったのだろう。
私たちは物事に対してクリティカルに考えがちだ。しかし大切な事は共にクリエイティブであることであり、その思考からしか新たなものは生み出されず、成長もない。企業経営にも同じ事がいえる。
クリティカル(批判的)からクリエイティブ(創造的)に思考をスイッチすることで私たちは大きく成長すると信じたい。