長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

剱岳へ・・


 剱岳北アルプス立山連峰にある標高2999mの山である。今回は剱岳を登頂する為に出かけた。剱岳へのアプローチは、一般ルートでいえば二つしかない。
 ひとつは別山尾根から、そしてもうひとつは早月尾根からのルートである。後は、クライミングの技術が必要な難ルートで一般登山者には難しい。
 私たちは、別山尾根からの一般ルートからアプローチする事にした。早月尾根は、別山尾根から比べると安全だが、スタートが標高700mと標高を稼ぐには厳しいからだ。
 剱岳アタックの当日は、素晴らしい天候に恵まれ、登山者もとても少なかった。ピークの時期には、カニの縦這や横這では、渋滞で三時間ほど待つ事もあると聞く。
 私たちは、早朝6時に剱澤小屋を基点にアタックを開始。途中、13箇所の鎖場を通過する。中でも平蔵のコルやカニの縦這は、支点はしっかりしているが、高度感がかなり高く、高所が利かない人は辛いかも知れない。
 一般ルートの中でも難易度が高いと聞いていたが、まさしく剱岳だった。
 難しい場所も、注意深く歩を進めることでクリアーする事ができる。剱岳山頂は、360度の大パノラマで、遠くに富士山を望む事が出来、筆舌に尽くし難い美しさだった。
 過去にある登山家が、『何故山に登るのか・・』と尋ねられ、『そこに山があるから・・』と答えたのは有名な話だ。
 今回、剱岳に何故登ったか、と聞かれれば機会を与えられたからだと答える。これまで登山を趣味にしてはいたが、昨今、忙しさから殆んど機会を失っていた。
 しかし、今回、剱岳登山の機会を与えてもらえた事が素晴らしい体験に繋がった。機会は人からやってくる。
 素晴らしい、機会をありがとう。心から感謝したい。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ