コンセプトはブレない・・
私は、長く愛用しているパソコンがある。何故なら、そのメーカーのパソコンのキータッチがとても気に入っているからである。
一般に、ノートパソコンのキータッチはフニャフニャしていてあまり好きではなかった。しかし、そのメーカーのノートパソコンは、キータッチがかっちりしていてとても打ちやすく好感が持てるからである。
今回、システムの全面入れ替えに際して、古くなったWindowsXPのパソコンをすべて入れ替えた。パソコンは全てあるメーカーのものに切り替わってしまう為、少々無理をお願いし、これまでこだわってきたものに切り替えていただいたのである。
昨日、真新しいそれを使ってみて愕然とした、あのカッチリとしたキータッチは影をひそめ、他と変わらないフニャフニャのタッチなってしまった。これは、筐体と、キーボードの剛性感が落ちてしまったためだろう。
製品を開発する際、コンセプトをしっかりと議論し、つくり込んでおけば、できたものには一本すじが通り、ブレないものになる。
しかし、それを曖昧にすれば、形はそれでも、全く別のものになりかねないのだ。
私たちのものづくりは、長野イズムを踏襲しているだろうか。赤くて、水が出れば良いというものを消防車と私たちは呼ばない。仕立て上げた、スーツのように、使いやすく、あるべきところに、あるものが、あって初めて私たちの提案する消防車なのである。