長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

設計者の意図を伝える

 今日、弊社の技術開発部門に出向いたとき、彼らが描いている図面を見て、この部品は何処が基準点になっているのだろうとふと思った。
 さらに言うなら、どの寸法が必要で、どの様に製造しようとしているのか設計者の意図がわからなかったのである。二つ三つ質問をしてみると、設計者の意図が図面に表れていない。
 図面とは、ただ作るもののかたちと、寸法を入れて出来上がるのではなく、どの様に作ろうとしているのか、そして、どの様に取り付けるのかを表現しなくてはならないのである。
 それは、寸法の入れ方一つをとっても、どこから加工するのか、どの寸法が重要なのかが読み取れなくてはならない。
 高度な技術は、基本的な技術の上に成り立つのだ。遠くを見すぎると、近くの小石につまずいてしまう。方向を定め、それを実現するプロセスを検討し、そして、基本に忠実に物事を進めて欲しい。 そんなことを思いながら、私が、前職で生産技術の仕事をしていた時、現場の技術者から叱られたことを思い出したのである。
 彼は、一言『これは、どうやって作るんだ・・・』と言ったのである。
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