長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

定性と定量の伝承

 難しいのは、技術の伝承ではない。確かに、これまで職人が、連綿と受け継いできた技術は、一朝一夕には伝承することは難しい。
 それに並んで、職人としての人間性、社会性が技術の向上とともに、成長しなければ片手落ちだ。この定性的な部分の成長が現在弱いのだ。
 私たちの企業では、消防車両を製造する際に求めているのは、使用者に対する思いやりだ。どの様な環境で使用するのか。
 設計だけではなく、全社がその意識を持つことが重要なのである。この二つを兼ね備えて初めて職人と言えるのである。
 『塔組みは 木組み、木組みは 木のくせ組み、木のくせ組みは 人組み、人組みは 人の心組み、人の心組みは 棟梁の工人への思いやり 工人の非を責めず、己れの不徳を思え』
 法隆寺直系最後の宮大工棟梁、西岡常一氏の言葉である。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ
↑ポチっと押して頂ければ幸いです