長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

初冬の能登路と波の花


 冬の能登路は、厳しい日本海の風に吹かれた波が、岩に打ち付けられ、とても不思議なマシュマロの様な泡にかたちを変え、海岸線を浮遊する。
 これを波の花と言い、奥能登(輪島から珠洲の海岸線)の風物詩となっている。厳しい日本海の風と波は、私たちにおとぎの国の様な景色を見せてくれるのである。
 奥能登を訪問すると、今期いっぱいで退官するお客様に出会う。消防人生42年と言えば一言だが、その間、様々な事があったのは想像に難くない。何度か、消防を辞めようと考えたこともあるそうだ。
 しかし、先輩から、そんな事ではダメだ、自分の思うようにいかない事も多くあるが、それを我慢して乗り切る事に成長がと諭され、その都度思いとどまったと仰っておられた。
 結果として、翻って見ると42年間を全うした事で得られた事は、言葉では表せないほど大きなものなのだろう。
 人生は、公文式だ。一時的にできない事から逃れても、形を変えてまた目の前にやってくる。神様は、自分が乗り越えられない試練は与えない。
 波の花は、ふわふわと美しい姿を見せるが、それは、能登の荒波と厳しい自然がつくり出したものなのである。
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