長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

厳冬期の西穂高岳独標


 気温マイナス10度、風速15メートル、体感温度マイナス15度前後・・・これが、厳冬期の標高2701mの世界である。
 露出している部分は、冷たいという感覚ではなく、痛く、長くその環境にさらされると、あっという間に凍傷を負ってしまう。したがって、手袋は外してはならないと、注意を受ける。
 稜線では、時に真っ直ぐ歩けない様な風が吹く。
 しかし、目の前に広がる、穂高岳連峰、遠くには槍ヶ岳を望む事ができる。この雄大な景色は、その場所に立ったものでなければ味わう事ができない。
 アイゼンがキュッキュッと気持ちよく効く音がする。独標付近は風が強いため、雪は吹き飛び、岩が所々顔を出す。厳冬期の象徴である海老の尻尾が、風上に向けて綺麗な造形を見せていた。天候が良かったので今日は、暖かいと言われたが、にわかには信じられなかったのである。
 西穂高岳独標は、アプローチが良く、厳冬期の北アルプスを日帰りで楽しむ事ができる。但し、それ相応の経験と技術がある事が前提ではあるが・・・
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