長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ある高校生の夢

 彼は、一人でバスを乗り継いでやってきた。その背中に背負われたザックは80リットルの大型ザックだった。
 何が入っているのかと尋ねると、プロ仕様のビデオカメラの機材セットだという。高校生で、ドキュメント映画を作りたいと、一生懸命勉強をしているのだそうだ。
 高校生なのに、モンブランを登頂し、今年はキリマンジャロに行くといっていた。親のサポートがあるのだろうと、たかをくくっていたら、山小屋でバイトをしてお金を貯めた。山小屋のオーナーは厳しい人で、トイレで泣きながら勤めたのだという。
 久しぶりに、心を揺さぶられる若者に出会った。自分の夢の実現に、疑いの余地さえ無い、その純粋さは、もしかすると、若さが成せるワザなのかも知れないが、多分、その漲るエネルギーで、彼は夢を現実のものとするだろう。
 そして、彼の周りに居る良い大人たちが彼をサポートし、様々な機会を与えるに違いない。年齢を重ねれば自然に自分のやりたい事を見つける人もいるだろう。
 しかし、いち早く目標を定め、夢の実現のために一途に努力する若者に勝る人を私は知らない。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ