長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

蚕の話

 蚕は、さなぎから生まれる時、体全体を使い、命を懸けて生まれてくる。
 人が、さなぎから生まれるのを助けてあげると、その場は楽に生まれるが、その成虫は、苦労して生まれてきた、それよりも寿命が短くなってしまうそうだ。
 実は、蚕は苦労して生まれてきているのではなく、生まれる時に全身を使い生まれる努力をする過程で、羽根や手や足がもがき強くなるのだそうだ。
 だから成虫になっても、さなぎから出る過程を踏んだ成虫は、そうでは無いそれよりも強く、長く生きる事ができるのだ。
 そんな話を聞いていて、人の人生に似ていると思った。何事もなく過ぎ去る人生もそれはそれで良いのだろう。一方で、多くの問題は、人を大きく成長させてくれるのも間違いでは無い。
 問題は、成長のチャンスである。他人のせいにせず、原因自分論でとらえることが、成長の前提だ。
 そう、苦しい今が、成長のチャンスなのである。
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