長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

32年後に結実する

 今から30年前、物を構成していた材料の90%が鉄や非鉄金属だった。GFRP(ガラスファイバー・レインフォースド・プラスティックス)やCFRP(カーボンファイバー・レインフォースド・プラスティックス)等の複合材料は、一部のスポーツ用品や工業製品に使われているのみだった。
 そんな中で、大学の卒論は『CFRPの衝撃強さに対する温度依存性』だったと記憶している。まだまだ、CFRPについての論文など非常に少なかった時代だ。あれから、32年が過ぎ去った。
 そして、32年の歳月を経て、複合材料によるオールモノコックボディの消防車両が完成したのだ。今日母校を訪ねた。32年前にお世話になった恩師は、今だに大学で現役で学生を精力的に指導していた。
 当時やっていたことが32年後に結実した事を報告し、次代を担う若い学生を頂けるようにお願いをしてきた。私たちが、抱えていた多くの問題点にサゼッションを頂き32年ぶりに神妙な気持ちになった。
 私たちが、抵抗なく複合材料を扱うことが出来たのは、32年前のご指導のお蔭だ。あの時に打った点は、今、繋がったのである。
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