長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

確実に育つ

 華やかな競輪の世界から私たちのグループ企業に入社した彼は、入社から一年が過ぎた。プロのスポーツ選手から、消防車両の塗装技術部門に転身したのである。
 全く、違う世界からやってきたが、頂点を極めた人間は、成長の仕方が違うことを目の当たりにした。
 何が違うのか考えてみると、先ずは物事に取り組む姿勢だ。トップを極めれば、プライドが邪魔することも少なくないはずだ。しかし、彼は素直に物事に取り組むのである。
 また、言われたことをただやるのではなく、どうしてそうするのか、意味を考えながら仕事に取り組んでいる。仕事の先をイメージし、どうすれば、効率よく仕事ができるかを本当に考えている。
 主体的に仕事をする姿勢は、年月ではなく、多くの社員の見本になるだろう。通常ならば、十年はかかると言われる、塗装技術だが、後数年で仕上がりそうである。
 とても楽しみである。
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