石川県消防操法大会
梅雨が明けた、金沢は朝から茹だるような気温だ。アスファルトの照り返しが、さらに追い討ちをかける。
額から滴り落ちる汗は、しばらくすると乾いてしまい汗も出なくなってしまう。
それぞれの地区予選を勝ち抜いてきた消防団が、これから訓練の成果を競うのである。訓練が順調に行われ、何の問題も起きない場合に限って本番で上手くいかない。
上手くいかないことを経験していると、そこからの修正方法が身についているが、あまりにも順調に進むと、上手くいかない時にパニックになってしまい、大きく減点されてしまう。
上手くいかないことを悩むのではなく、それが糧になることを理解すれば、すべてに意味があるとわかる。
大会後に開催された、第二消防団の慰労会では、金沢市消防局の指導員と金沢市第二消防団千坂分団の団員の間の信頼関係は、この大会を通じて積み重ねられたものなのだろう。
消防操法大会を通じて得られたものは、成績だけでは表すことができない素晴らしいものなのである。