３７７６mの世界

　３７７６m。。。日本の地上にあるものの中で最も高い高度である。
　平成２５年６月２２日、富士山は世界文化遺産に登録された。多くの山を登っているが、実は富士山は生まれてこのかた登ったことがなかった。今回、子供をサポートする機会があり、富士山に挑戦することになった。
　富士山は、世界遺産に登録されてから外国人をはじめとした多くの登山者が登山するようになり、にわかに観光化された感じがするが、なんといっても３７７６mの単独峰であり、標高が第二位の北岳（３１９３m）に比べても圧倒的に高い。
　十分に下準備をし望むことにした。特に、気をつけなければならないのは高度障害だ。これまで体験したことがある高度は槍ヶ岳の３１８０mなので、自分自身どうなるかがわからない。
　ともかく、高度障害が出やすい八合目を回避し、七合目に宿を取り一晩、高所順応を行うことにした。
　夕方から一時天候が崩れるとの予報だったので、早めに山小屋に入って正解だった。夕方から、かなり強い雨が降ってきた。通常、北アルプスや通常登山では暗くなる前に山小屋に入るのがセオリーだが、富士山では真っ暗になっても続々と登山者が登ってくるのに驚いてしまったのである。
　特に、夜７時過ぎに、二人の女子高校生が、ビニールカッパにスニーカーで登ってきて、これから山頂に行くといっているのには呆れるやら驚くやら。。。
　死にたくなかったら止めなさいと忠告したが、彼女たちは登って行ってしまったのである。
　観光化されてしまったが故の出来事なのだろうか。。。続きはまた明日。