長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

3776mの世界、その2


 夜半からの雨は、明け方にはあがり雲の向こうが真っ赤に染まってきた。
 ちょうど太陽が出る方向に大きな雲がかかっているので御来光は見られないかな、と思ったが一瞬だけ雲の切れ間から御来光を拝むことができた。
 その後、午前4時45分に山小屋を出発。山頂に向かう。七合目入り口から山頂までは、4時間30分で到着。
 八合目までがだらだらと長い。途中で高度障害で倒れている登山者を発見。同行した仲間が酸素を吸わせ、さらに食べる酸素を与えて対処してくれていた。
 白目をむいて倒れていたということなので一つ間違えば危なかっただろう。聞くと、昨晩、八合目の山小屋に宿泊していた時から吐き気と頭痛で大変だったらしい。
 高度障害の時のためにと準備していたことが役に立った。富士山は、観光化されたことから、あまりにも軽装で登ってくる登山者を多く見かけた。
 整備されているが、3776mの単独峰であることを忘れてはならない。
 山頂では、お鉢をめぐり、午後から天候が崩れる予報が出ていたので、早めに下山することにしたのである。
 今回、富士山に登り、やはり登る山というより、見る方がいいな、と思ったのである。
 子供をサポートするという貴重な機会を頂いたことに感謝したい。また十分な計画を練ったことが功を奏した。やはり、仕事も登山も段取り八部!これだけは間違いのないことだと思ったのである。
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