イチローが嫌いだ・・
リオのオリンピックの陰に隠れた感があったが、メジャーリーグ、マーリンズのイチロー外野手が、メージャー史上30人目の3000本安打を達成した。
実は、相手投手のロッキーズの左腕ラスン投手は、高校時代にテレビでイチロー選手を見て憧れていたという。この話の凄さはここにある。
仮に毎年200本のヒットを打ったとして、3000本安打を達成するには、15年の歳月が必要になる。すなわち、長期間にわたって、ケガもせず安定してプレーができなければ達成は不可能である。
メジャーリーグ140年の歴史の中で3000本安打を達成しているのは30人しかいない事がその凄さを物語っている。
最近テレビCMで『イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、 限界という言葉が言い訳みたいに聞こえるから・・』、『でも同じ人間のはずだ。』、『どんな状況やどんな環境、さらにはどんな年齢になったとしても上を目指し、努力し続けることでしか何かを成し遂げることはできない』
楽して何かを手にすることは出来るかもしれない。しかし、そのプロセスに潜む、さらに素晴らしいものを手にすることは出来ない。真摯に正面から取り組む者だけが知りえる何かを手にできるかが肝要なのだ。