長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ものづくりの財産

 石川県志賀町といえば、原発の町として有名だが、そこにはものづくり日本にふさわしい企業がある。
 日高機械が提唱するレトロフィットは、古くなった工作機械をレストアし、最新の制御機器と組み合わせることで、精度と機能を高めるもので、50年以上も前の工作機械を蘇らせる。
 特に、彼らがマザーマシンと呼び、今では作ることができない恐ろしく年代物の工作機械は、彼らのつくりだす精度を担保している。
 これらはわかる人が見ればこれ以上の財産はないと言えるほどのもので、その価値を文字で表すことはできない。
 工作機械の精度は、そのベッドの精度による。100年近く経った14mもある一枚もののベッドは多分日本にはそう多くは存在しない。
 それが、志賀町にあるのは本当に驚いたのである。いずれにせよ、企業の価値はその大小にあるのではなく、経営者の志と、それに寄った経営をやり抜くことにあるのことを彼らは教えてくれるのである。
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