長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

奥穂高岳ー西穂高岳縦走・その3


 西穂高岳を越え、チャンピオンピーク、ピラミッドピーク、そして独票に向かうにつれ、登山者の装備が変わってくることに気づく。
 西穂高岳から奥穂高岳にかけては、軽装の登山者やトレールランニングの格好をした人は一人も見かけなかった。
 特に、独票を過ぎると全く世界が変わったように感じた。そこに、油断が生じるのだろうか。脚にもかなり疲労が蓄積されて来ているので一歩一歩を慎重に進む。
 丸山辺りまで来ると、終わったという安堵感と、やりきったという達成感が、こみ上げてきた。緊張の解けた一瞬だったのかもしれない。
 後ろを振り返ると、奥穂高側から見て、あれだけ小さく見えていた独票、ピラミッドピーク、チャンピオンピーク、西穂高岳が反対にとても大きく見える。
 今回の縦走登山は、直前での計画変更はあったものの、全てが予定通り順調に終わった。十分に予測し、準備をした結果が今回の結果を得たのだと思う。
 山は、非日常なのかもしれない。しかし、その非日常を通じての経験と時間を共有することが絆を深め、次の山への挑戦や未来へのエネルギーになる。
 今回も、山々は私たちを優しく向かい入れてくれた。山とは共生しよう。決して挑戦などと奢らぬよう。
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