現状否定と現状批判
私たちの経営方針には『現状を否定し、より優れた製品とサービスを提供する』という一文がある。
私たちが常に成長する為には、先ず現状を否定し、自らやっている事がこれで良いのか、さらに良い方法がないのかを考える必要があるという意味が込められている。
企業は生ものだ。時代とともに変化していく事が求められる。ジュラ紀に地球上を闊歩していた恐竜は地球に衝突した隕石による気象の変化により絶滅したと言われている。
『大きい者や賢い者が生き残るのではない。変化に対応できる者が生き残るのだ』チャールズ・ダーウィンが『進化論』にこう記している。
すなわち、生き残ったのは食物連鎖の頂点に立っていた恐竜ではなく、気象の変化に対応する事が出来た小さな哺乳類だったのである。市場や顧客の変化にスピーディーに対応できない企業は生き残れない事をこの言葉は形容している。
しかし、成長の為の現状否定は現状肯定がベースにある。これまでも最善を尽くし、工夫し、考えた結果が今であり、それを否定することが成長に繋がることは間違いのない事実だ。
私たちは、それを批判してはならないのだ。人は間違いを犯すが、現状否定と現状批判は全く別の次元だ。
批判から生まれるのはマイナスのエネルギーでしかない。私たちは、今、内向きに変化をする途上にあり、それを整える事が外向きに変化する為の準備であると言える。
いち早く内向きの変化を終え、外向きに力を集中していきたい。
そのためにも、あれがおかしい、これがおかしい、今までこんなことがあった、ではなく、何をどう変えるのかを皆で考えることができる組織へと変化いしていく必要がある。
さて、先ずは、私自らが反省する必要がある。評論していたのでは何も変わらないからである。