長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

教育に投資しない国は滅びる

 慶応4年、北越戦争で敗れた長岡藩は、実収にして6割を失い、財政が窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態にあった。
 この窮状を見かねた長岡藩の支藩三根山藩から百俵の米が贈られることとなった。
 藩士たちは、これで生活が少しでも楽になると喜んだが、藩の大参事小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えなかった。そして、米を売却し、学校設立の費用としたのだ。
 藩士たちは、反発し虎三郎に抗議するが、虎三郎は、『百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる』と言い、それを実行した。
 今日、日本の教育レベルは世界一と言われているが、教育に使われている国家予算は、先進国の中でも最低である。
 その教育水準を支えているのは、家庭の所得である。これが所得による教育の機会の差を生んでいるのはまぎれもない事実だ。
 ソ連崩壊後、フィンランドは大不況に見舞われた。それを救ったのはフィンランドの教育改革である。
 子供達の未来に投資できない国の未来はない。家庭の所得に教育の原資を頼っている以上所得格差による教育の差はさらに開く事になるだろう。
 それが、結果として国を弱体化させる原因になるのだ。未来の子供達に投資をしていただきたい。それが、未来の日本を大きく発展させるのである。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ
↑ポチっと押して頂ければ幸いです