強度と剛性
断面積が同じならば曲げに対する強度は変わらない。しかし、使う断面の方向によって剛性(たわみ)は変化するのだ。
ALPASシステムのストラクチャー(構造体)を支える、サブフレームとクロスメンバー(横梁)は強度も当然、大切だが、剛性(たわみ)がALPASリングに大きく影響を及ぼす事を理解する必要がある。
従ってクロスメンバー(横梁)の断面積が同じだから強度には問題がないと考えるのは少々問題がある。必ず断面二次モーメントを前提とし、剛性設計を行ってほしい。
ALPASシステムは、Ziegler社が開発した基本構造だが、これを国内の消防専用シャシに合うように昇華させることには非常に苦労があった。
まだ、ブラッシュアップすることも必要だが、基本的な考え方をしっかりとベースに置いて構造設計を進めて欲しいのだ。これまでの経験則から製造していた在来フレームから次元が大きく変わったことを再認識し、次年度はさらに進化できるように進めて行こう。
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