長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

親父の威厳

 幼い頃の記憶をたどると、その頃は親父の威厳というのはものすごかったなと思う。
 家に親父がいるときは、食卓に親父がついて初めて食事が始まった。初物(カニ等の旬の食材)は、親父が食べた後でなければ食べることができなかった。また、母親は、親父が食べる魚は尾頭付きにしていた。
 これを古い習慣と片付けてしまえばそれで終わりだろう。しかし、翻ってみれば、ここから様々なことを学ぶことができると思う。
 社会は基本的に縦社会であり、どのような組織でもその大小に関わらず、必ずその責任と役割が定められている。
 そんな社会の中で生きる術を昔は家庭の中で自然と学んだのかもしれない。
 会食、宴会の時に、真っ先に席に着く新入社員。
 学生のときは自らが選ぶ立場で企業を選んだが、会社に入れば、評価され、選ばれる立場になることに気づかず、勘違いしたまま社会人となり、そのギャップに耐えられず会社を辞めてしまう。
 こんな事も良かれと思い、極端にフラットな関係を家族関係に持ち込んだことによる弊害なのかもしれない。
 親父の威厳はどこへやら、かく言う私もその一人である。
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