厳冬期が終わり春山に
厳しい山の冬も、長くなった日の光に暖められ、春の空気が漂い始めた。
立場上危険な事はと、長く遠のいていた厳冬期の登山を一昨年から再開した。私たちが山を学んだ頃は、自分の技量に合う山を山の先輩から厳しく指導され、少しづつステップアップしてきた。
昨今の傾向は、登山者の数に対して正しい技術を学ぶ場が少なく、多くの人たちが自己流で雪山に来ていることだ。
SNSの普及で多くの情報をネット上から取れる一方、あまりにも簡単に書かれた山行きレポートを見て自分にも行けると勘違し、招く遭難事故も増えているように思う。
過日も、アイゼン、ピッケルを使うのが初めてという方が単独で荒島岳に登って来ていた。条件さえ良ければ難しい山ではないが、一旦天候が悪化すれば厳冬期の山が牙を剥く。
条件が整いたまたま行けたのだということを理解し、厳冬期登山は十分な訓練を受けながらステップアップしていくことが正しいと思うのだが・・・
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