長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

整理整頓と損益

 問題を問題として認識できない。これは、社内では当たり前の事として認識されているが、実は社会のものづくりの常識から照らし合わせると、常識とは言えない事が多く存在している。
 これまで、入庫されて部品が当たり前のように床に平置きされ、置く場所がないから仕方がないと言われていた。
 穴加工をするためのドリルが、一灯缶のふたの中に雑然と入れられ、穴をあける時にいちいちドリルを探さなければならない状況が目の前にあっても何も思わない。
 工具が定められたところに無い。従ってそれを探す時間そのものがコスト(お金)である事も意識がない。これらはものづくりの常識以前の問題だ。
 私たちは、先駆けて消防車両の超軽量化技術に取り組み、日本で初めての消防車両を生み出してきた。しかし、置き去りにしてきたものも沢山ある事に気づく。 
 それは当たり前の事が当たり前と認識できない事に集約される。殆どの事が考えれば分かる事だが、考えるまでに至らない事が大きな問題なのだ。
 全ては損益に繋がっている。ボルト一本落ちていても拾わない。しかし、それが100円だったらどうだろう。ステンレス製のボルトは一本100円以上するものが多くあるのだ。
 先ずは、整理整頓。そこから生み出されるものの多さに気づけば一歩前進である。
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