立場が変われば景色が変わる

　大きく組織を変えてスタートしたのが今年度だ。
　若い社員を積極的に登頂し、５年後の組織のかたちを描いた。新たな中期経営計画のスタートを切って半年が過ぎ、ぎこちなかった組織も動きがスムーズになってきた。
　当然うまく行かない事の方が多いが、最も変わったのは立場を与えた若い社員のの意識だろう。これまで、１００％受け身だった彼らが、自ら考え、行動し改善の方法を提案するようになった。
　工程を意識し、それをコントロールし始めている。ものづくりの企業では当然のことと言えば当然なのだが、これまでできていなかっただけに進歩である。
　また、工場の統括をする工場長も新任だ。多分、その立場になりこれまで何故問題が起こっていたのかを認識したのではないかと思う。立場を与えられるという事は、ある意味で覚悟をするという事だ。
　そう、向こう側から、こちら側に来るという事に等しいのだ。様々な事案の中でほとんどの人が自分の立場から見える範囲内でモノを言う。立場が変われば景色が変わり、見える範囲内が大きくなる。
　そして初めて、これまでその立場の人が言っていたことが理解できるのである。これを成長の機会という。

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