長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

それこそ職人の技術

 彼らは何故それが出来るのか。答えはひとつである。『理屈がわかっている』からに他ならない。
 物事には必ず理屈がある。何故そうなっているのか、それにはどの様な理由があるのか。だからこそ、自ら製造したものでなくとも、そのかたちを観察し、その理屈を読み取る力がある。
 今回の大改修は工場OBの力を借りなければ進まなかったことは事実だ。もう、定年を過ぎた彼らが現物を観察し、工程を進める様はさすがだと言える。
 現在では、ものづくりは大きく変遷しはじめている。経験の積み重ねから得られたノウハウはマニュアル化され、誰でもが出来るように仕組みが構築される。
 それはある意味では、何年もかかって得られたことを瞬時のうちに手にすることができるが、体得という意味では本当にそれが出来るのだろうか。
 年数を積み重ねるという事は、身体にしみこむという事だ。
 私たちの企業でも大きくものづくりが変遷しようとしている。誰でもが出来るように。しかし、理屈を十分に理解し反復して、自らのものにして欲しいと願う。
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