長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

重い荷物を背負って歩け

 登山を始めた時、山を仕込まれた先輩から『重い荷物を背負って長い距離を歩け』と言われたのを思い出す。
 体力がつくからそういっているのだと思い込んで、必要以上にあれこれとザックに詰めて歩いた。確かに、そうすれば何となく強くなった気がしたものである。
 重い荷物を背負って長い距離を歩くのには、もう一つの意味がある事を後日知った。重い荷物を背負うという事は、それに耐えられる靴底のの堅い登山靴をはくという事だ。
 靴底の堅い登山靴は、山の歩き方をしなければうまく歩く事が出来ない。例えば雪山を歩く登山靴はアイゼンを固定するためにそれが固くできている。靴底の柔らかい靴になれると山特有のフラットフィットによる歩行が身に付かない。
 フラットフィットが身に付けば、ゆっくりだが何処までも歩いていくことができる。
 だから、重い荷物を背負って長い距離を歩けと言われたのだ。最近は、ライトウエイトが登山の中心になって来ているが、山の歩き方を身に付けたうえでのライトウエイトは、活動範囲を伸ばしてくれるが、一方でそうではないライトウエイトは何時までも山の歩き方が身に付かないのではないのかとふと思ったのである。
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