長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

SNSの功罪


 SNSは多くの情報を私たちに提供してくれる。ネットワークの世界に情報が溢れかえっているのだ。当然すべての情報が正確ではなく、情報を利用する際は、それを取捨選択する能力が求められる。
 ずいぶん長く親しんできている登山の情報は、過去においては、様々な山岳会が情報の発信源の役割をしてきた。ルートの情報などは山岳会を経由しなければ入手しずらかったのである。
 昨今では、SNSを通じて山岳情報も容易に手に入る。
 昨日も、Face Bookの山情報コミュニケーションサイトの投稿に目が止まった。
 12月の西穂高岳に登頂したという記事だ。しっかりとした技術と天候などのコンデションに恵まれれば冬の西穂高岳も十分に可能である。
 しかし、投稿者はまだ登山歴一年の初心者である。そして、登山歴一年の自分でも西穂高に登ることができたと結ばれていた。
 どの様な経緯かはわからないが、西穂高岳は夏でもテクニカルな岩綾帯が連続する難易度の高い山である。危険を危険と認識できないことが最も危険であり、運良く、事故なく行くことができたのだと認識すべきだろう。
 ひとつは、十分な訓練を受けずに投稿を読んだ人たちが、なんとなく行ってしまうことを懸念している。SNSの情報発信は自由であるが故に、前述したが受け手が情報を取捨選択する必要がある。
 SNSが昨今の山岳遭難の増加の原因の一つになっていることは明らかだ。
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