長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

坂の上の雲

 『のぼってゆく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう』
 司馬遼太郎が書いた坂の上の雲は、明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本が、欧米諸国に追いつこうとしていた当時を、小説にしたものだ。
 当時の日本人は、手の届くはずのない雲を掴むために坂をひたすら登ったのだ。
 日露戦争の37年前には丁髷に刀を差して闊歩していた日本人が、明治維新後わずか37年の月日を持ってロシア帝国を打ち破った。
 私たちは、業界では小さな規模の企業だ。2010年に初めて訪れたインターシュッツ(ヨーロッパ最大の消防防災展)でオールアルミ製の消防車を見てカルチャーショックを受けた。
 日本は消防車両の製造技術において、ヨーロッパ諸国に少なくとも20年は遅れていると感じた。
 私たちの『坂の上の雲』はそこから始まったのだ。
 ヨーロッパの消防車製造技術を日本に導入し、日本市場に合ったものに昇華させるための努力は並大抵のことではなかった。しかし、この技術は日本の消防戦術に大きな可能性を与えることになるだろう。
 この技術が『人の命を救うために自分の命を懸ける人たちの為に』役立つ時、それは結実するのである。
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