ドイツ二日目

　時差ボケで眠い目をこすりながら、アウトバーン８号線をギーンゲンに向かう。
　アウトバーンは、第二次世界大戦時にヒトラーが整備した高速網だ。現代にあっては、ユーロ圏の重要な輸送網だ。時速200km /hで走行しても安定感の高いフラットな路面は日本のそれとは一線を画する。
　時速150km /hで走行していても、高速車線をメルセデス、BMW、AUDIなどドイツを代表する車が恐ろしい速度でパスしていく様は、やはりドイツだと思わせる。
　一時間程でZiglerに到着。一年ぶりの訪問だが、来るたびに工場が変わっている。現場もなんども訪れたが、その度に気づきがある。そう、Zieglerは常に成長しているのだ。
　担当のマーカスが笑顔で迎えてくれた。相変わらずスマートでイケメンなナイスガイだ。
今後の両者の関係が実りあるものとなるよう、様々な問題点についてディスカッションする。一日中、議論を交わすと疲れもするが、未来に向けての仕事の疲労は心地よいものだ。
　夜は、ウルムの街でドイツ料理をお腹いっぱい戴いた。バイスビールを片手に楽しいひと時だった。