長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

働き方改革推進委員会

 若干出遅れた感があるが、私たちの業界でも働き方改革について協議する委員会が立ち上がった。私たちの業界は、様々な制約の中で消防車両を製造しなくてはならない。
 そのもっとも大きな問題のひとつは消防車両の製造が単年度事業である事だ。消防車両は既成の乗用車の様にあるものを販売するのではなく、それぞれの地域の特性に応じて専用設計される。
 概略を示した仕様書だけではお客様にご満足いただける消防車両を製造する事は出来ない。従って、前段の十分な検討時間をとり、それを設計に反映する必要があり、そこに費やす時間は膨大だ。
 また、消防専用シャシの納入時期も入札の出件が重なるため、一定の時期にオーダーが集中する。従って、シャシーメーカから艤装メーカーに納入される時期が後半にずれ込む。そこからが私たちメーカーの仕事だ。お尻が決まっている為、その影響はすべて艤装メーカーが吸収しなくてはならないのだ。
 働き方改革法案では残業の規制もあるが、根本的な問題はあまりにもハードな労働環境では若い人たちがその業界に入って来てくれないという事だ。これからも安定的に消防車両を製造し、お客様に供給する為にも業界の仕組みを真剣に検討する時期が来たと考えている。
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