長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

GFRPの業界紙に

 複合材料であるGFRPはガラス繊維を編んだシートを重ね合わせ、マトリックス(不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等)を含浸させ、固めて成型する事で、比強度、比剛性が金属材料に比べると遥かに高くなる。
 すなわち軽くて強いのである。私たちは2013年から消防車両構造体のGFRP化を研究してきた。
 毎回モデルチェンジするごとに重量が増える消防専用シャシは、その重さから艤装重量の割合を減少させる。昨今の災害は多様化し、消防車両に搭載する資機材も様々な事案に対応できるよう、その種類と数も増加の傾向にある。
 また、すばやい放水を可能にするため、積載水量拡大の要求を無視することもできなかった。定められた総重量の中で市場の要求を現実のものとするためには、消防車両構造体の軽量化は避けて通ることができなかったのである。
 開発には多くの困難があったが、GFRPモノコックストラクチャーは消防車両の未来に大きな可能性をあたえた。
 不織布情報は複合材料業界の情報誌だ。多分、働く車の構造体にGFRPが採用されたのは日本で初めてのことだろう。これからも小さくともフォローするのではなく、リードする企業でありたい。
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