長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

どうあるべきか・・

 運転免許制度が変わり、これまでの普通車免許で運転できる車両総重量が5トンから3.5トンに引き下げられたことはご承知の通りだと思う。
 すでに運転免許を持っている私たちの年代は既得権で8トン未満まで運転できるが、新免許制度になってから運転免許を取得した人たちは3.5トンが上限となる。
 すると、普通免許で運転する為に総重量3.5トン未満で消防車両を製造する要望も出てくる。技術的には問題はないし、PTOの設定が無くとも後付けのPTOで対応できることはもうわかっている。ポンプユニットもZiegler製の単段ボリュートポンプが利用できる。
 やればすぐにも実現可能だが、私たちはあえて3.5トン未満の車両に着手しなかった。
 消防車両の仕様は運転免許制度の縛りありきで計画すべきでないと思ったからだ。3.5トン未満の車両を実現するには、使用するトラックシャシのエンジンは、現在使用している消防専用シャシに比べると非常に非力だ。
 従って回せるポンプユニットも必然的に非力なものになってしまう。多分、放水能力もA2級ギリギリだろう。そんな中途半端な車両をつくるのではなく、これからの分団車両はどうあるべきか、常備消防との連携はどの様になるのか、その為にはどの様な装備と能力が必要になるのか。
 これを、議論し、議論し、議論し開発したものがGFRPモノコックストラクチャー製の分団車両だ。昨今増えてきた広域的な自然災害にも対応し、車体も災害ようの資機材を搭載できる大型のストレージタイプの車両と分団車両にも拘らず1500リットルの水を搭載できるタンク車タイプのものを準備した。
 当然、搭載できるポンプユニットはNF75型、NF213A型ハイパーポンプユニットだ。これからは人口減少と共に消防力を維持するのは並大抵のことではないだろう。未来を見据え開発した分団車両は東京国際防災展でお披露目される。
 楽しみにしていただければ幸いだ。
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