長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

手段は目的では無い

 ALPASスーパーストラクチャー、GFRPモノコックストラクチャーをはじめとする超軽量ボディの技術は、消防車の車体の軽量化が目的では無い。
 車体を軽くすることで、これまで不可能とされていた、お客様のご要望を実現する事に目的がある。すなわち、軽量化技術は手法であり、その目的はお客様が求めていらっしゃる仕様を実現させる為のものなのだ。
 これまでCD−1型に1.5トンの水を積水する事は、不可能とされていた。
 小型消防車に、中型もしくは大型消防車並みの水を積水出来れば、狭隘地での消防活動が飛躍的に向上する。火点直近で消防車両を部署できれば、初期消火により早い段階で火災を鎮圧できる可能性が高くなるのである。
 これが、目的であり、単に軽量化する事が目的ではない。
 私たちの脳は、多くの情報を処理しなくてはならず、物事を省力化しようとする機能が組み込まれている。したがって、どちらかといえば漠然とした目的よりも、具体的な手段を考えるようになるのだ。
 これが、手段の目的化であり、目的からずれてしまう大きな原因のひとつなのである。常に、目的は何か、そして手段は目的を実現する為のものであることを忘れてはならないのである。
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