長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

私たちの目に映るものは

 マクドナルドの食品偽装、異物混入問題は未だ記憶に新しい。一時は大きく信用を失墜し大きく欠損を出す事となった。

 しかし、マクドナルド業績はV字回復を見せたのである。その原動力となったことは原点に立ち返る行動だった。サラ・カサノバ社長は47都道府県を一年間かけて周り、お客様の声を直接聞いた。社内の報告は、バイアスがかかりやすいものだ。しかし、直接お客様の声を聞く機会は、現在の真実を見せてくれるのである。

 働き方改革法案の施行をはじめ、私たちの業界が未来に向けて変わらなければならないのは明白な事実だろう。ここで注意しなければならないのは、私たちの存在価値、ものづくりの理念を常に中心に据えることだ。

 どの様に環境が変わろうとも、私たちはこれを置き去りにしてはならない。私たちの目に映るものはお客様の声だ。それを真摯にものづくりに反映させることだ。

 技術とは、出来ない理由を並べ、体系立ててその言い訳をするためにあるのではない。社会に役立ち、人の役に立つためにある。

 守るべきものと変えるべきもの。その間に妥協は許されない。