長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

山を見るのではなく、自分を見て登れ

 昨年の5月21日、一人の日本人登山家が8度目のエベレスト登山に挑戦しこの世から去った。
 彼の行動については様々な意見があるが、一部しか知らない自分が論じることは出来ないと考えているし、論じるべきではないことは明らかだ。
 彼が7回目のエベレスト挑戦に失敗し、アドバイスを求めた登山家がいる。優秀な登山家に送られるピオデドール賞(金のピッケル賞)を受けた花谷泰宏氏その人だ。
 花谷氏は彼に『山を見て登るのではなく、自分を見て登れ』と語ったという。行きたいから行くのではなく自分の実力を見極め、登れる山に登れと言ったのだ。
 登山は冒険の一種なのかも知れない。そこからリスクをすべて取り去り登るなら、それは魅力に満ち溢れているとは言い難い。自分の実力を認識し、最善の準備を行い、そこにあるリスクを理解し、挑戦するからこそ面白いのだ。
 また、ビジネスの世界もリスクを取らずして、得るものはないと承知している。自らの実力と現在地を十分に認識し覚悟して挑戦する事だ。そう、物事を動かすのは覚悟なのだと思う。
 不確実な未来を確実に近づけるためには根拠をつくり続ける事しか方法は無いのである。
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