長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

BLSヘルスケアプロバイダーコース


 今から20年も前になるだろうか。まだ、東京で生活をしていた頃のことである。
 通勤途中の電車のホームで中年(40〜50歳位だっただろうか。)の男性が数メートル先で突然倒れた。私は大変だと思いながら、体が思うように動かず何もすることができなかった。
 目の前に倒れている人を見つけたら皆さんは先ず何をするだろう。特にそれが自分に近い人だったらどうだろう。
 今日はBLSヘルスケアプロバイダーコース(G2005)を石川県内の民間企業で初めて主催し、実施した。
 このBLSはAHA(American Heart Association)認定の一次救命プログラムであり、一次救命のプログラムとしては最も権威のあるコースである。
 私達は企業理念に従い、多くの医療関係者、消防機関関係者、そして一般の市民の皆さんにそのプログラム学ぶ機会を提供し、AHAの使命である『心血管疾患、脳血管疾患による死亡と後遺症を軽減すること』に少しでも貢献できるよう準備を進めてきた。
 このプログラムを、民間の一企業である私達が行うことは、ある意味、驚異的なことであると自負している。これには弊社の経営戦略室上田室長の血のにじむ様な努力と、その関係機関の皆様のご支援がなければ実現できなかった。
 第一回目は私もBLSに参加し、一次救命の大切さを学んだ。内容は高度であったが、設定されていた四時間はあっという間に終了した。
 大きくは成人CPR,小児CPR、乳児CPR(CPRは心肺蘇生法)、成人・乳児の異物の除去法、AED(体外除細動器)の使用法を学んだ。特に今日のコースには現役の救急救命士が参加されており、彼の手際のよさには非常に驚いた。こんな方々が私達を守ってくれているのだという事が頼もしく思えた。
 しかし、このコースの大きな目的は一般の市民でも一次救命を学び、一人でも多くの人たちの命を、普通の市民レベルで救うことができるようにすることであると理解している。
 先ずは、私達の社員の皆さんに、一人でも多くBLSを受講して頂こうと思っている。いつ私自身が救われる立場になるかわからない。だから、BLSは先ず、自分が身に付けておかなくてはならない、スキルであると考えている。
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