長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

入魂式


 今日は入魂式(新しい消防車に魂を入れ、事故の無いことを祈り、行われる神事)に参列する為に、朝7時に金沢を出発した。途中、能登有料道路の柳田付近はかなりの雪が降っていた。
 今年初めての雪の中の運転であった為、慎重に車を進めた。
 能登半島の先端の珠洲市に入る頃には、雪も止み青空がところどころ、のぞいていたが気温は3度程で特に浜風が冷たかった。
 入魂式の神事は恒例で屋外にてとり行われる。冷たい風に吹かれながら神主さんの祝詞奏上が早く終わるように祈った。(本来ならば無事に運用されます様にと、祈るところではあるが・・・)
 神事の後、展示放水が行われた。ポンプ操作の際に真空ポンプ(放水用ポンプに呼び水をする為のポンプ装置)の操作が非常に短時間で終了し、消防関係者、分団員の皆さんは驚いておられた。
 真新しいポンプからは2本のホースが伸ばされ、強力な心臓(放水用ポンプ装置)により放水された水は、青い空に吸い込まれていくようであった。
 その後、室内で式典が執り行われた。泉谷珠洲市長からご祝辞を頂いた。市長はその中で本年を漢字一文字で表すと『絆』であると述べられた。
 今年3月に発生した能登半島地震では沢山の方々に助けて頂き、人とひとの『絆』が本当にありがたく、そして大切であることを再認識されたと述べられた。
 因みに来年を漢字一文字で表すならば『礎』とのことであった。
 私達は能登半島地震の際、いち早く支援物資を奥能登地域にお届けした。その際、不眠不休で災害復興に当たる消防職員、分団員の皆さんがとても逞しく見えたことを思い出す。
 今日は『本当にすばらしい消防車を納めて頂きありがとう』という言葉が金沢と珠洲の間、200kmの距離の疲れを吹き飛ばしてくれた。
 この経験は私だけではなく、この消防車を心をこめて製造してくれた、設計担当者、製造チームにこそ、経験して貰いたいと、つくづく思った。皆さんありがとう。

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