長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

リーダーにわかって欲しいこと。

 『神様は人間に様々な課題とそれを解決する能力を与えた。世の中、自分に解決できない問題は起こらない。自分に解決できる問題が、今の自分の能力よりちょっと高いところで起きる。』
 多面的に物事を捉えるという能力はリーダーにとっては必須条件である。目の前に起こった現象を短絡的に捉え、それに感情的にそして、単純に反応することは誰にでもできる動物的な感覚である。
 リーダーは常に目の前で起きた現象を、様々な角度から見て、聞いて、判断することが大切である。
 何故、そうなったのか、その意図はどこにあるのか、ネガティブ(マイナス思考)ではなく、一度ポジティブ(プラス思考)で考えてみて欲しい。
 批判的な思考からは何も生まれない。感謝する気持ちから考えると、正しいことが有機的につながり、自分周りにも良い事が起きる。
 釣りが『三度のめしより大好き』な三人の仲間がいたとしよう。ある時、ひとりが大物がつれる石垣島へ釣りに行こうと考えた。
 石垣島は金沢からではめったに行けない距離にある。しかし、仲間の一人が体調を崩したことを聞いていたので、後の二人が石垣島の釣りに彼を誘わなかった。
 その後、それを知った誘われなかった仲間はどのような反応をするだろうか。
1.『二人は自分を仲間はずれにした。あんなに仲良くいつも三人で行っていたのに・・』と言って腹を立てる。
2.『自分が体調を崩していたから、今回は自分の体を気遣ってくれたのだ。仲間はありがたい』と言って感謝をする。
 さて、皆さんはどちらであろうか。
 たぶん、このような前提で書けば殆どの人が2.を選ぶだろう。人間は前提に立って冷静に考えると比較的正しい解答をするものである。
 しかし、目の前に唐突に現象が起こると、その人の本当が見えることがある。
 弊社のリーダーは常に2.であって欲しいと思う。逆にこの思考が出来なければ、弊社でリーダーであることはできない。
 自分が置かれた立場を理解し、行動することがリーダーに求められるひとつの資質である。
 もうひとつ別の角度から見れば、『最初に釣りに誘わなかった理由を説明しておけば良かったのではないか』と考える人も中にいるだろう。
 しかし、キーポイントは『三度のめしよりも大好き』という言葉にある。もしかすると、この話をすれば、無理を押して本人は釣りに来るかもしれない。
 そうすれば、さらに体調を悪化させるかもしれない。ここに、二人の気持ちと、本人の気持ちの間の温度差が生まれ、これが食い違いの始まりとなる。
 リーダーは常に多角的に物事を見る訓練が必要であろう。その結果、お互いに人生の時間を共有する会社をすばらしいものにしていく。
 会話と思いやりは人間に与えられた問題解決の能力のひとつである。
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