長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

人生思い通り

 幅10cm、長さ10mの絶対にしなる事の無い、板の上を歩いてご覧と言うと、殆どの人はさほど難しくないと思うだろう。実際やってみても特に難易度は感じないと思う。
 中にはふざけて目をつむってトライする人がいたりするかも知れない。すなわち幅10cm、長さ10mの板の上を歩くというスキルは殆どの人が持っていることが理解できるだろう。
 それではその板を高さ20mのビルの間にかけて、渡ってみて欲しいと言われたらあなたならどうするか。
 たぶん反対に殆どの人がしり込みするに違いない。何故だろう。板を渡るスキルはあるのに、条件が変わると何故いきなりできなくなるのだろうか。
 これが人間の行動を支配しているメンタルである。板を渡るスキルはあるのに、それが高さ20mになるといきなりできなくなる。
 その時の人の心理は?『怖い』『落ちたら死ぬかもしれない』『死なないまでも大怪我をするかも・・』

 ラリーバッシャムはスポーツピストルの金メダリストである。
 彼は練習の時には良い成績を残すことができるが、本番では良い記録を残すことができなかった。
 彼は何人かの金メダリストにインタビューをしてある法則にたどり着いた。
 人間の意識は『顕在意識』『潜在意識』『セルフイメージ』から構成されている。そして、人間の行動を支配しているのは20%が『顕在意識』、80%が『潜在意識』である。
 すなわち『潜在意識』を鍛える必要がある。分かり易くいえばピアノは最初は『顕在意識』で弾く。鍵盤を目で見て頭で鍵盤の位置を確認する。しかし、繰り返し練習をすれば『潜在意識』で弾けるようになる。鍵盤を見なくても感覚で弾ける。
 『潜在意識』を活用するには『潜在意識』に『必要なこと』を繰り返しすり込んでいく。東京にいる時、私が敬愛する経営者の一人がいつもこの話をしていた。彼は実体験でこれを知っていた。
 経営には原理原則と、自分はできると信じる強力なイメージ力が必要である。
 これはこれまで私がとても大切にしてきた事である。実は人生自分の思った通りになっているのである。
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