長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

母校

 朝から降り続いた雪は市内の山手で3cmほどの積雪となった。金沢工業大学金沢工業高等専門学校は金沢の南、扇ヶ丘に位置している。
 今日は久しぶりに母校を訪ねた。文部科学省委託事業の『ものづくり技術者育成支援事業』の一環として母校で講義を行うためである。
 26年ぶりに校内に足を踏み入れたが、校舎は10年前に新築され、昔の面影は無かった。昔、スチームヒーターの上にお弁当を乗せて温めて食べたことを思い出す。

 本日の演題は『消防ポンプ自動車と水力学』である。歳でいうと16歳、高校一年生である。私と何と30歳も年齢差がある。
 若いということは何とすばらしいことであろう。エネルギーが漲っている。
 そして何事にも興味を持ち、吸収しようとする姿勢は、若者特有の力を感じた。
 また、彼らのエネルギーは自分が学生であった頃のことを思い出させてくれた。
 この様に社会と学校が協同して、学生を育てていくことができるプログラムはすばらしいと思う。
 学生時代は何故、自分が勉強しているのか。そして今、学んでいることは社会でどう役に立つのかが繋がらないものである。
 しかし、私はそれで良いと思う。学生時代は応用よりも基礎学問を十分に学ぶべきだと考えている。
 そして、基礎をしっかり学んでおけば、社会に出た時、自分の学んでいたことと、仕事の内容が必ずつながる時が来る。『技術は基礎の上にある。』
 世の中、無駄なことはひとつも無い。そして、良き人との出会いが人生を大きく変えてくれる。 皆さんも振り返ってみると、きっと自分の人生の軌跡の中に、大きな影響を与えてくれた人がいるはずだ。
 私にも多くの人との出会いの中で、私に大きな影響を与えてくれた良き人物がいる。多くの人とかかわり、人とのつながりを大切にして欲しいと思う。

 今日、お話させて頂いた事が何かのきっかけになり、皆さんがひとつの理念の下に行動できる、良識あるすばらしいエンジニアになってくれることを心から願っている。
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