長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

AED

 全国の国公私立の小中学校や幼稚園などにAED(自動体外式除細動器)を設置している学校の数は12,950校(4校に1校24.5%)であることが文部科学省の調査で分かった。という記事が北国新聞に載っていた。
 また、2007年度中にさらに8,208校が設置予定で割合は40%になる見込みの様である。
 AEDの普及率の高い都道府県は残念なことではあるが不幸な事故のあったところが多い。それを受け、AEDの普及を先導している方々が必ずいらっしゃる。
 AEDはただ、普及を待っていてもひとりでにするものではない。二度と同じ事故が起こらないように、大切な子供の命を亡くしたことを無駄にしないようにという、崇高な使命感を持って取り組む人によって広がりを見せている。
 しかし、以前にも書いたが、我が石川の公立校の普及率は高校が100%、中学校が12.9%、小学校と幼稚園は未設置である。県都金沢市の公立小中学校は一部を除いて未設置である。
 また、学校に一台のAEDを置くことから始まるのであろうが、一台では必要となった場所によっては持って来るまで数分かかることもありえる。救命率は1分ごとに7〜10%下がっていくことをご存知であろうか。心停止から6分後の救命率は40%になる。
 確かにAEDが全てではない。BLSを初めとする、一次救命のスキルを一般市民が学んでいくことはさらに必要なことかもしれない。しかし、AEDが救命に有効なことは明らかな事実である。
 私たちは、使命感を持ってAEDの普及に努めている。そして、その機種の選定は十分に注意する必要がある。
 特に北陸地方は冬、気温が低くなる為、AEDの機種によっては10℃以下の作動を保障していない物もある。
 AEDは現在官庁が導入の先導を行っているが、その仕様の設定には十分な注意が必要である。予算ありきで考えないで欲しいと願う。その場所で本当に使えるものを十分に吟味して選定して欲しい。 
 また、販売業者の皆さんにもお願いしたい。これは人の命を救う為の物である。確かにビジネスではあるが、そこに崇高な使命とモラルを忘れない様にして欲しいと強く願う。
 皆さんのお子さんが通う学校に設置されるという前提で考えて頂ければ分かり易いのかもしれない。そしてそれが皆さんの大切なひとを守ってくれる事になるかも知れないのだ。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ