『任せる』と『放任』
私たちがまだ中学生の頃だろうか、『放任主義』という言葉を良く耳にした覚えがある。子供は管理するのではなく、放っておけば自然と育つという考え方が何かカッコ良く聞こえた。
しかし、良く考えると放っておいて本当に子供は育つのだろうか。私はそうは思わない。世の中のルールをしっかりと教え、人間としての基本をしっかりと叩き込まないと、一人でそれを学び成長していける人はほんの一握りだと思う。
会社でも『任せる』ことと『放任』を勘違いしていることがある。『任せる』と言うことは、仕事を与えっぱなしにすることではなく、常に報告を受けそして、それを管理することである。
それを行わず結果だけを見ていることを『放任』すなわち『無責任』という。その結果がどのように導き出されたのか、マネージャークラスは常に把握しておかなくてはならない。
そして、しっかりとした価値判断基準で部下を指導していくことが大切である。また、マネージャークラスはものの見方も、『点』で捉えるのではなく、『面』で見なくてはならない。それこそ『木を見て森を見ず』ではいけない。
私たちは未来に向かって人を育てて行く。しかし、教育こそ『点』で行うのではなく学校から社会までとても長いスパンで『面』で行うことが大切である。
学校、家庭、社会全てがそれぞれの役割の中で人を育て、それが全て繋がっているという認識を今一度しなくてはならない。
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