長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ポンプの神様 井口在屋


 私たちの仕事に欠かせない技術、それがタービンポンプの技術だ。
 このタービンポンプを発明し、明治38年、その理論を発表したのは井口在屋先生である。
 井口在屋先生は石川県金沢市の生まれだ。井口在屋先生の発明したタービンポンプは揚程39.5m、ポンプ効率69パーセントと当時、全世界の度肝を抜いた。
 現在でもその基本技術は変わっておらず、私たちの消防用ポンプにその技術は生きている。私達が生業としている消防ポンプの技術が金沢に所縁のある人によって、発明されたという事実は何か不思議なご縁を感じる。
 現在、井口先生の技術がベースとなり、開発された私たちのNF75型高圧二段バランスタービンポンプは揚程85m(0.85Mpaの圧力)において毎分2.6トン、揚程140m(1.4Mpaの圧力)において毎分2.35トン、ポンプ効率79%と当時のポンプをはるかに凌駕する性能を持つに至った。(150PSの消防用エンジンで駆動した場合)
 これも、井口先生が発表した、タービンポンプの理論のお陰である。
 この様に、100年を経過しても、その偉業は後世に語り継がれ、その時代に役に立っている。 
 社会に役に立つということが企業の存在意義のひとつである。私達の企業が100年後も存在し、その時代の役に立てる企業となれるように、変化していかなくてはならないと思っている。
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