長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

裸の王様

 昔、新しい服が大好きな王様の所へ、二人組の布織職人がやって来る。彼らは頭の悪い者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。
 王様は大喜びでその布地を織るように注文するのである。ある時、王様は布織職人の仕事場に布地の出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えなかった。
 王様は家来たちの手前、本当の事を言うと自分は頭が悪い者と思われるため、見えもしない布地を褒めるしかなかった。
 また、家来は自分には見えないとは言えず、同じように布地を褒める。そして、王様はその見えもしない布地からつくった衣装を身にまといパレードで行進したのである。
 見物人も頭が悪いと思われてはいけないと、同じように衣装を誉めるが、その中の小さな子供の一人が、『王様は裸だよ』と大声で叫ぶのである。
 これはアンデルセン童話のひとつである。世の中ではこれを比喩して周りが見えておらず、組織や会社がうまく行っていると思い込んでいるトップのことを『裸の王様』と呼んでいる。
 会社や組織のことを隅々まで把握することは非常に難しい。特にトップの下の幹部が育っていない時、コミュニケーションが不足している時など問題が隠れてしまう。
 会社などでも結果がでている時など、問題に気づかないことが多い。しかし、こんな組織は崩れやすく、良い人材が会社に留まらないケースが殆どである。
 こんな事が続く場合は、危機感を持ち現状を正確に認識し、大鉈を振るわなくてはならない。それこそ『木を見て森を見ず』であってはならない。
 私たちの企業はどうだろうか。一人ひとりが『原因自分論』で良く考えることにより、必ず気づきを得ることができる。
 私たちは変化することにコミットし、必ず、『方針の下にひとつになり一流企業に変革する』
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