長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

今日は出張先のホテルから

 今日は出張先のホテルからブログを書いている。今朝、7時の電車に乗って、大阪方面へ。二時間半の旅であるが、文庫本を一冊読んだ。
 『成長する会社』はもう、何度か読み返した。悩んだり、迷ったりした時には最近バイブルの様に読み返す。何度も読んでいるのに、その時の心の状態によって感じる部分が違う。今日も気づきがあった。
 最近つくづく経営者は孤独だと思う。本田宗一郎藤沢武夫は本田神話のシナリオをつくりあげたことで有名である。
 『技術の本田、経営の藤沢』と言われるように、二人三脚で歩んできた。その引き際はとても潔かった。その理由は様々あると言われているが、私が聞いた話では本田技研がCVCCエンジンを開発した時、本田宗一郎は『この技術で本田は世界を相手に出来る企業になることが出来る。』と社員に話した。
 それを聞いた、開発に携わった社員のひとりが本田宗一郎にこういったと言う。『私達は本田技研が世界一になる為にCVCC技術を開発したのではない。地球のためにCVCCをつくった』これを聞いた本田宗一郎は自分の引き際を悟ったと言う。
 この様に経営のパートナーと共に歩めることは幸せである。本田宗一郎66歳、藤沢武夫62歳であった。
 仮にこの話が実話であったならば、本田宗一郎をもってしても、目的を見失うことがあることを示している。
 私達はなぜ防災事業を営むのだろうか、会社の売り上げを伸ばし、利益を上げることが目的なのか。それも正しい、しかし、その根っこには私たちの活動の全てを示す企業理念があることを忘れてはならない。
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