長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

大局観

 『木を見て森を見ず』、物事を小さく捉えてしまい、大きくものを見て判断しない時に使われる言葉である。
 例えば江戸時代の消防活動は破壊消火だった。燃えている家の火を消すことよりも、風向きを読み、火の燃え広がる方向を見定めて、火の進路にある家を破壊し、延焼を防止し消火した。
 これを、燃えている家を消火しようとして、失敗すれば当時は大火になったことだろう。すなわち町全体を見て如何に被害を最小限に留めるかが鍵であった。
 仕事も、切羽詰ってくると、どうしてもある部分だけを見て全体を見ることができなくなってしまう。一生懸命、体を動かして仕事をしていても、なかなか、効率が上がらない場合は動きがばらばらな場合が多い。
 特にチームで動いている場合は全体を把握し、指示を出す人間がいる場合と、いない場合とでは非常に大きな差が出る。
 管理監督者が作業に入り込んでしまい、一人工のマンパワーが増えるよりも、管理監督者がその仕事を全うした場合のほうが効率が上がり作業時間も短縮される。
 野球でも監督がいないチームに優れた選手が一人、入るよりも、優れた監督に率いられた平均点の選手が集まったチームのほうが強い。
 なぜならば監督はチームを大局観で捉え、どうすれば選手が効率良く動くかを考えるからである。
 私たちは大局観で物事を捉え、有機的に組織が動くように考えていかなくてはならない。忙しい時こそ冷静に行動していきたい。
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